山田法律事務所
事務所案内
法律相談事例集
随筆
お問い合わせ・感想等
トップページ
法律相談事例集

交通事故 右折トラックとの衝突
   
私の弟が、バイクで交差点を直進中、右折のトラックと衝突し、頭を打ち、内臓破裂で瀕死の重傷を負いました。事故の記憶は全くありません。トラックの運転手は、事故直後、病院に見舞いに来た際、兄である私に、「信号は青だった。バイクには全く気が付かなかった。ごめんなさい」と言っていました。私は念のためその日の内に、事故現場写真を撮っておきました。しかし示談の段階では、トラック運転手は「信号は黄色だった」と述べ、トラック会社は、バイク側の過失の方が大きく、自賠責保険から約1000万円が出たので、残りはほとんどないと言っていますが・・・。
   
現場の写真を撮って置いたことは非常によいことです。本人の家族が事故直後に撮った写真にはスリップ痕がはっきり写っているのに、実況見分調書では何故かスリップ痕が見落とされて、記載されていなかったという例を私は経験しております。事故直後に運転手から聞いた話も記憶の鮮明なうちに、なるべく詳しく書き留めておいて下さい。それが、裁判での尋問でかなり役に立つことがあります。事故現場の車の走行状態や信号の変化、信号の変わり目における自動車の走行パターンなどをビデオにとり、間接的な事実を積み上げて、相手方運転手の供述の矛盾の証明に成功した例もあります。交通事故の民事の示談や損害賠償請求のためにも、事故直後の段階で弁護士に相談し、真実の証拠を保全しておいた方が、後に悔しい思いをしなくてもすむことが多いのです。
   
目次へ戻る


Copyright (C) 2000-2021 Hiroyoshi Yamada All Rights Reserved.