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現場の写真を撮って置いたことは非常によいことです。本人の家族が事故直後に撮った写真にはスリップ痕がはっきり写っているのに、実況見分調書では何故かスリップ痕が見落とされて、記載されていなかったという例を私は経験しております。事故直後に運転手から聞いた話も記憶の鮮明なうちに、なるべく詳しく書き留めておいて下さい。それが、裁判での尋問でかなり役に立つことがあります。事故現場の車の走行状態や信号の変化、信号の変わり目における自動車の走行パターンなどをビデオにとり、間接的な事実を積み上げて、相手方運転手の供述の矛盾の証明に成功した例もあります。交通事故の民事の示談や損害賠償請求のためにも、事故直後の段階で弁護士に相談し、真実の証拠を保全しておいた方が、後に悔しい思いをしなくてもすむことが多いのです。 |